介護のコツ 認知機能の低下について その2 物忘れへの対応
こんにちは。 あやこ♪です。
前回は認知機能の低下について その1で、物忘れや、認知機能の低下を感じたらどうしたらよいかについて書かせてもらいました。
今回は、物忘れへの対応について書いてみたいと思います。
あくまで、訪問看護師としての私見と、経験上効果がありそうなこと、これまで研修などで勉強したことを盛り込んでいます。
全ての方に有効では無いことをご了承ください。
物忘れと言っても、色々な程度があります。
例1 友人との予定を忘れてしまう。受診の日がいつだか分からない。
私がお勧めするのは、一番よく見る場所に、大きいカレンダーを吊り、予定を全て一つのカレンダーに書き込むとういう方法です。
予定が入ったら、カレンダーに書く癖をつけます。
太字のところが重要です。出来ればご家族皆さんが見るカレンダーが良いです。そして日付の下に書き込む場所があるカレンダーがお勧めです。時間、場所、内容を書き込んでおきます。毎日、毎日見て確認することで、忘れにくくなります。
例2 今日の日付や曜日が分からない。
例えば、毎日新聞を取っている方は、新聞で確認する方もいますが、曜日を間違えて、デイサービスの日だと勘違いして準備してしまったということもよくあります。
そんな時お勧めするのは、日付、曜日が入った大き目のデジタル時計を良く見える場所に置くことです。
あれ、今日何日だっけ?何曜日だっけ?私たちでも感じることありますよね。
そんな時にすぐに確認できる時計があると安心できます。
例3 トイレの場所を忘れてしまう。
慣れたご自宅でも、どこがトイレだか分からなくなってしまうこともあります。
トイレのマークをトイレの前に付けたり、御年齢によっては、「トイレ」より「便所」と書いた方が分かりやすい方もいます。
例4 外に出ると道に迷ってしまう。
例えば、少し違う道を通ってみようと思ったら、分からなくなってしまうことがあるかもしれません。
そんな時、パニックになってしまうと思います。
必ず外出するときに持ち歩くもの(財布や家の鍵等)にご自宅の住所や電話番号、緊急連絡先を書いたカードを入れておくことをお勧めします。
道に迷っても、近くの方にそのカードを見せれば、連絡をしてもらえたり、ご自宅まで送ってもらえるかもしれません。
最初にすべての方に有効では無いと書きました。
現在、認知症の症状に対しての内服や、対応法等、様々開発されています。
全ての病気に当てはまることだと思いますが、症状や、一人ひとりにとって何が当てはまるのか、効果があるのは、会ってみないと、実際に相談を受けてみないとそしてやってみないとわかりません。
効果があるかは分からないけど、あまり期待しないで、とりあえず試してみるというのも1つです。
効果が無かった時はがっかりすることもあるかもしれません。
そんな時、一緒に考えてくれる、次はこうしてみよう!と言ってくれる相談者がいることが心強いのではないかと思います。
次回は、認知機能の低下について その3 相談しましょうに続きます。